藤井正雄先生著書より
朝は紅顔、夕べに白骨―生きる者は必ず死ぬ。
しかし骨を残す。民俗と宗教の複眼的視点から、散骨、髑髏、骸骨、ミイラ、舎利、骨仏などをとりあげ、骨に対する日本人の、さらに世界各国の人々の遺骸観、霊魂観、他界観を明らかにする。
登録情報
単行本: 214ページ
出版社: 弘文堂 (1988/02)
言語: 日本語
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骨仏とは、白骨を粉状に砕いて信仰対象の仏像に練造するもので、類例はきわめて少ない。
類似する例として、チベットにおいては、一般人には死後供えるソッツアと呼ばれる土塔ないし土団子が泥と水で型にはめられて造立され、ラマ僧のばあいには骨粉をまぜて固めて作る例をあげることができるが・・・
また、骨仏ではないが、木像に骨粉をうるしに混ぜて練り上げた例は、本願寺の源流である大谷本廟に祀られたといわれる親鸞の「骨肉の御影」がもっとも有名である。
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